訪問診療とは、事前に診療計画を立てて、基本的に月2回定期的に医師が診察のために伺うものになります。その中には患者様側の依頼で自宅や施設にお伺いする往診も含まれます。
当院では訪問診療を行う際は、医師と看護師2名体制で訪問します。
- 内服抗がん剤や分子標的薬を飲みながら、在宅療養をしたい方
- がん治療をしながら在宅での緩和ケアも希望される方
- 在宅で緩和ケアが必要な方
- 呼吸不全のため在宅酸素管理が必要な方
- 足腰が弱くなり病院に通院するのが難しくなった方
- 要介護、寝たきりの方
- 最期まで住み慣れた場所で過ごしたい方 など
ご自身やご家族が対象となるかどうかは、お電話(045-252-1188)にてご相談ください。
病院でがん治療をしていたにもかかわらず、主治医から治療を継続するのは難しいと言われ、訪問診療を勧められることは非常に辛いことです。
私自身も地域がん診療拠点病院のがん薬物療法専門医・がん治療認定医として勤務していた時は、これまで多くのがんを患う患者様に訪問診療へ移行していただきました。最期まで面倒を見てほしいと患者様やそのご家族から光栄にも言っていただけることもありましたが、それは急性期病院としての特性上むずかしいことでした。なぜなら病院にはそれぞれ地域の中での役割があり、そうせざるを得なかったのです。今でもお気持ちに応えることができなかったことが心残りとなっています。
訪問診療をおこなうクリニックで働く現在、がんの闘病をしている患者様の在宅療養を支えることがようやく可能となりました。
- 病院に通うのは難しくなりつつあるけど、もう少しがん治療を頑張りたい
(内服抗がん剤、分子標的薬等に限りますが、ご相談ください。)
- 今の主治医の先生と同じように、がん治療を専門にしていた先生に在宅で診てもらいたい
- がんによる痛みや今後出てくるかもしれない症状を心配している
- 在宅酸素が必要で、呼吸器が専門の先生に訪問医療をしてもらいたい など
このようにお考えの方には、これまでの経験から特に在宅療養をサポートできると思います。
初めての訪問診療は、あなたにとっても、ご家族にとっても、不安がいっぱいだと思います。在宅医療は当院だけでおこなうのではなく、あなたのケアマネージャーや訪問看護ステーション等と連携をとりながら、あなたを中心として、あなたを支えるチームのリーダーとして訪問診療をおこないます。
当院は24時間365日対応している在宅療養支援診療所です。
訪問診療を行っている方には緊急連絡先をお教えし、夜間でもお聴きした病状により医師の往診や訪問看護師への連絡、救急搬送等の対応をおこないます。
お電話で病状や状況をお聴きします。ケアマネージャーや訪問看護ステーション、医療機関からの相談も随時受け付けています。
横浜市西区全域、中区、南区、保土ヶ谷区、神奈川区の一部および近隣地域に対応しております。
緊急入院や精密検査が必要となった場合に、下記医療機関へ紹介させていただきます。