禁煙外来
Smoking cessation
禁煙外来
Smoking cessation
禁煙外来
これまで呼吸器内科医・がん治療認定医・がん薬物療法専門医として、多くの癌を患う患者様、肺気腫・慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患、慢性呼吸不全、特発性肺線維症の患者様の診察に携わってきました。いずれもタバコと関連のある疾患です。
これらの病気の症状として、歩くと息切れを感じ、坂道や階段がだんだんつらくなります。咳や痰が出ることもあります。多くの方はそのような状態になってからようやく病院に来院され、精査の結果、残念ながら上記のような診断が下されます。概ね20歳台から喫煙を開始され、症状が出てくるのは60歳台以降の方が大多数です。
動いて息苦しくなるのは、長年の喫煙で肺が荒廃してしまい、酸素を身体の隅々まで運ぶことに時間がかかるようになってしまったからです。つまり酸欠の状態です。
診断を告げた後は、多くの方が「長い間たばこ吸っていましたからね。仕方がないですよね。」と話されました。
タバコには発がん物質など多くの有害物質が含まれているのは周知の事実です。代表的な有害物質としてニコチン、タバコ特異的ニトロソアミン、ベンゼン、一酸化炭素、ホルムアルデヒドなどですが、現状では各種有害物質というよりも、タバコそのものが発がん物質として定義されています。(禁煙学 改訂4版 日本禁煙学会編 南山堂)
タバコ=身体に悪いものだという認識はありながらも、何十年も症状が出ないため禁煙するきっかけがないまま、あるいは禁煙しても再喫煙してしまい定年近くまで喫煙を継続し、定年後に病気を発症してしまう人がとても多いです。
なかには家族のため、会社のため一生懸命働いてきて、退職後にようやく奥様との時間がとれるようになり、旅行でもしようかと思っていた矢先に進行肺癌が発覚し、人生が一変してしまったという方もいらっしゃいました。
そのような経験から禁煙外来を通して、一人でも多くの方が、あなたが将来このような苦しみから解放され、タバコ害に悩まされることなく幸せで心豊かな人生を送るためのお手伝いをしたいという思いで禁煙外来を行っています。
標準的な禁煙治療プログラムは保険治療・自費診療に関わらず12週間に渡り、計5回の禁煙治療を行います。
保険治療が可能かどうかは問診票を用いて初回診察で確認します。
すぐ禁煙.jpに詳細が記載されており参考になります。
ニコチネルTTS(貼付剤) | チャンピックス(内服薬) | ||||
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費用 | 自己負担額 | 費用 | 自己負担額 | ||
(3割負担の場合) | (3割負担の場合) | ||||
診療所 | 初診料+再診料 | 7,780円 | 5,830円 | 7,780円 | 6,040円 |
ニコチン依存症管理料 | 9,620円 | 9,620円 | |||
院外処方箋料 | 2,040円 | 2,720円 | |||
保険 | 調剤基本料・調剤料 | 2,910円 | 7,260円 | 6,370円 | 13,920円 |
薬局 | 禁煙補助薬 | 21,280円 | 40,040円 | ||
合計 | 43,630円 | 13,090円 | 66,530円 | 19,960円 |
上記の費用は禁煙のみを目的に、診療所で治療を受けると仮定。
上記費用は2020年4月に改定された診療/調剤報酬点数に基づいて算出。
保険適応とならない方は自費で禁煙治療を受けることができます。
2020年10月1日からタバコの価格も値上がります。毎日一箱(500円とする)吸っている方であれば12週間で42,000円なので、禁煙保険治療の費用の方が安くてすみます。
また将来の健康維持のための投資と考えるならば、保険治療であれ自費治療であれ禁煙治療の投資効果は莫大なものです。医師とともに今すぐ禁煙を始めましょう。
当院ではフクダ電子のマイクロCOモニターを使用しています。